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「中学校で性教育を教わったから興味を持ったのよ。教科書じゃわからないでしょ」
言ってることは正しい。けど、それを遊びにしていいはずがない。
「卒業までに五人くらいはお世話になったかな。処女で痛いのは最初だけだし。向こうもエッチに興味持ってくれるんならお互い損は無いでしょ」
優美はピザを頬張るとチーズを伸ばして口に送り込む。
「中学一年の終わりには胸が大きくなり始めて、二年の時の水泳の授業では水着に丸い形が出るくらいになったの。マラソン大会だと胸が揺れて大変だったけど」
「・・・そうですか」
「で、高校生になると制服のボタンを閉めるのが大変なくらいに大きくなったの。修学旅行でのホテルの浴場では女の子達皆がご利益に触ってくれたの。うれしかった」
ご利益・・・。こんな女にそんな神秘的なのを持っているとは思えない。
「高校の時も色んな人とエッチをしたけど、オタクの子の時は貢献した気になったわ」
その言葉に優輝は凍りついた。
「オタクと? 何であなたみたいな綺麗な人がそんな男と・・・」
「そんなって、失礼よその言い方」
優美は優輝を叱った。意外な反撃に内心驚くも、優輝の怒りは増幅する。
「その子は、太っているとかオタクとかで皆から気持ち悪がられていたの。女の子達はもっとひどい扱いしてたのよ。同じ女の子であんな腹黒さに言葉を失ったわ」
じゃあ、あなたはどうなんだよ?
「いじめられるあの子が可哀想だし、それで女の子に偏見を持ったら良くないでしょ?」
優美はマグロとたまごの寿司を同時に口に入れ、食べながら話をする。
「で、エッチさせてあげたの。上手で優しかったわ。それからあの子は身も心も強くなって体を鍛えて、卒業後はバイクレーサーになったわ。いい話でしょ?」
あなたが自分の歪みに気付いていればね。
「大学に入ってからは一度に三人の男の子と交代で長い時間・・・」
優輝はキレた。テーブルを叩いて立ち上がる。
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