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なんとか口角を下げながら、マグカップにコーヒー注いで「はい、どうぞ」、差し出しす。
「頑張ってね」
「ありがとう」
マグカップを受け取りながら。
「花江さんに言われると、頑張れるよ」
ギャップ萌えな笑顔を見せたあと、いつもの――窓際の席でパソコンを立ち上げた。
ヤバい!
ド真ん中、きたっ!
胸に手を当てながら、双葉くんを見ていると――「花江さん」、休憩の終わった風音が、隣に立つ。
「目が、ハートになってます」
「……そう?」
「ですよ。試験勉強が終わったら、今度は論文ですか。双葉さん、いつも早めに来ますよね――花江さんがシフトに入ってるときだけ」
「えー、そうかな」
否定してみたけど「分かってますよね?」、腕を肘で突かれる。
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