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ギャルメイクの風音は2つ下で、女子大に通う2年生。
1年前からココでバイトをしている。
最近、彼氏と別れたらしく、飲み会に行き続けてるけど、成果はゼロらしい。
「絶対、双葉さんも花江さんのこと好きですから。皆、言ってます」
「どうかな、分かんないよ」
「……否定しきれてないですよ? 顔が、すごくニヤけてます」
「でも、全然。そういうこと、言われない……」
「試験勉強があったからですよ。合格が決まった、いま! 近いうち、絶対告られます!」
「そうかな」
ニヤつく風音の腕を叩くと「良いですね」、小さく口を尖らせた。
「双葉さんみたいな人、羨ましいですよ。私も素敵な人に”好き好きオーラ”向けられたいです」
「風音は可愛いんだから”好き好きオーラ”なんて、すぐじゃない?」
「それは否定しないですけど。誰でも良い訳じゃないですから」
プチ自慢しながらも軽く顔をしかめ、左手首をぐるぐる回す。
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