ACT 1
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「ヒマだねー」 文字通り、あまりにヒマすぎて。 ドーナツが整列しているトレーを両手に、セールスエリアにきた
松瀬
(
まつせ
)
くんに声をかけてみる。 でもやっぱり、リアクションはゼロ。 分かっては、いたけれど。 それでも私はあまりのヒマさに、再び口を開いてしまう。 「松瀬くん、今日のミーティングに出るんだよね? そのあとの飲み会は? 前は用があるって来なかったよね?」
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