episode:3

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何処からか、パーンッと、ひとつの甲高い銃声音が響いた。 それはジンの胸を貫き、彼を床に叩きつけた。 かけていた黒ぶち眼鏡が衝撃で外れ、カラカラッと床の側面を滑っていく。 「ジンっ?!」 打ったのは、ヒバリではない。 近くに倒れていた別の人間が最後の力を振り絞り、彼を打ったのだ。 「ざまぁ、み……ろ……」 命を弄んできた上空都市の住民はそれだけ言うと、静かに息絶えた。 ヒバリは慌てて横たわるジンに駆け寄り、止血を試みる。 がしかし、無情にも血は隆々と流れていく。 「お願い、止まって……っ」 それは願いにも似た、悲痛な叫びで。
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