episode:3

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「ええ、そうよ」 「なんでそんな無茶をしたんだ、馬鹿野郎!」 アジトの壁を拳で殴りつけ、苛立ちを露わにしたジンにも怖気づくことなく、ヒバリは堂々としていた。 「だって貴方を、助けたかったんですもの」 「なに?」 「私は、選んだの。貴方を助けて、共に生きるって。だって私、」 そこでヒバリは、少女のように初々しい、儚げな笑みを浮かべる。 「血塗れで倒れて死にかけてる貴方を見て、あの時。貴方のことをもっと知りたい、って思ってしまったから」 生命が金で売買され、虚偽の溢れるこの世界で。 「だから、私と共に生きてください」 生き残った者たちは、それぞれの想いを胸に。 「地上にいた貴方のことを、たくさん教えてください」 限りある命を、平等に燃やし続けて。 「……ったく。じゃぁ、お前もいろいろと教えろよ? 上空都市のこと。寿命を縮める電波は止まったが、俺たちがやらないといけないことは、まだまだたくさんあるんだからよ」 「はいっ。これからよろしくね、ジン」 「ああ。よろしく、ヒバリ」 また、歩き始める。 ──────── survivor 【完】──────── (虚偽だらけの世界でふたり、 答え合わせをしよう) ────────────────────── .
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