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男が言い終えると同時に、バンッという爆風と共に入り口の扉が吹き飛ばされた。
近くにいた人たちは、衝撃で身体を引き裂かれ、見るも無残な姿に変わり果てていた。
視線が一気に、爆破された入り口に集まる。
見た事もない衣装を身に纏った人々が、次々とダンスホールに流れ込んでくる。
突入してきた者は皆、その手に銃を握り締めていた。
「な、なんだお前たちは! ぐあっ」
火傷を負ったガードマンのひとりが、突入してきた者に躊躇無く頭を撃ち抜かれる。
コントロールを失った身体は、力無く床に崩れ落ちた。
火薬の匂いと、血の臭いが空気に混ざり合う。
「キャァァァァ!」
「うわぁぁぁぁ」
客の悲鳴が再び、鼓膜を打ち鳴らす。
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