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美しさは自信だ。見た目だけの話ではない。自信を持っている人には、人を惹きつける力がある。ユラは『美しさ』をそう解釈している。
「大丈夫です。これは俺からのメッセージでもあるんで、はっきりした花言葉の方がいいです」
「お客様が決められたことであれば、私からは言うことはありません。ではあちらで処方登録のための問診をさせてください」
整った容姿を持ち、自信も兼ね備えた青年は、ユラの指示におとなしく従う。
「そうだ、花薬って効能の強さで値段が変わるって聞いたんですけど、50フロスで買えますか? 高校生のお小遣いじゃあ、これが限度で」
青年は心配そうに眉根を寄せて、ユラを見つめる。澄んだサックスブルーの瞳に、心まで吸い込まれそうになるが、すんでのところで踏みとどまる。
「ええ、大丈夫ですよ。おっしゃる通り、効能によって値段は上下します。お客様のご予算に合わせて花薬をご用意することも、場合によっては可能です。ご予算は50フロス以内でしょうか?」
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