花言葉２

桜 真夏の夜の花火大会

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今だに慣れない。

桜はベッドでゴロンと寝返りを打った。スマホの液晶の時計が6時15分と表示されている。担任の棚橋に頼まれて、毎朝真尋を起こすことになった。既に起きている時は、真尋から[おはよう]とメッセージが来るから起こす必要はない。「6時15分までにメッセージが来なかったら寝ていると思って。」と真尋に言われてから、桜はスマホを握りしめて時が過ぎるのを待つようになったのだ。

電話しよう。

数えて今日で5回目。自分が起こすことになってからは、意外と真尋は頑張って早起きしている。桜に迷惑はかけられないからと言って。棚橋先生には「起きられるなら、最初から起きろ！」って言われていたけど。

私は別にいいのにな。口から心臓を吐き出したくなるぐらいドクドクと音を立てているけど、それでも朝から真尋の声を聞きたいと思ってしまうのだ。

それでもいつもコールは10回以上はしない。それで起きないなら疲れているのだと思うから。バンドにバイトに、それから父親と二人暮らしだから家事もそれなりにしている。洗濯とか掃除とか、簡単な晩御飯なら作れるって言っていたし。