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「桜、お誕生日おめでとう。」
「ありがとう。無事に17歳になったよ。」
くりくりとした瞳で、太陽みたいな眩しい礼央の笑顔。女の子に負けないぐらい可愛いと桜は思ってしまった。この顔で話しかけられたら、さすがに浅間先生も心を開くはずだ。
「俺ね、鍋パーティーをするのすごく楽しみだったの。締めはやっぱりうどんだよね。」
「いや、ラーメンだろ。」
真尋が礼央の提案にありえないと反発すると、礼央は「えー!?」っという顔をする。
「じゃあ桜は?どっちがいい?」
「ぞ、雑炊かな?」
桜の家ではいつも雑炊だ。卵や醤油、チーズを入れて味を整えて食べるのが定番だ。
「まさかのご飯派!?言っとくけど翔太は絶対にうどんって言うからね!」
礼央はそう言うなりすぐさま翔太にメッセージを送り出す。
「いやいや、亜貴は絶対にラーメンって言うからな!」
礼央に対抗するように真尋が亜貴にメッセージを送り出す。桜はその隣で張り合う二人がなんだか可笑しくて、ふふふと笑い声を漏らしてしまった。
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