寂しい夜に

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それでも私のことを気にかけて、元気付けようとしてくれたことに胸が熱くなる。 「それと、明日から遠征で私いなくなるから、花子一人じゃ寂しいかなと思って。しばらく私の代役。」 と言ってぬいぐるみの頭をポンポンと叩いた。 「ありがとう…。……ふふっ、ごめんでもやっぱおかしい!」 「なっ!?これけっこう探し回ってやっと納得したやつなんだから!ちゃんと可愛がってよ!」 よっぽど自信を持って買ってきたのか、拗ね始めた若葉。 私はその隣でまだ笑いながら、彼女の「代役」をぎゅっと抱きしめた。
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