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なんだこれ?
と私がキョトンとしていると、
教授が驚いた顔して私に説明した。
「もしかして、知らないのかね?これはスタンド式ドライヤー、通称『お釜ドライヤー』と言って、
椅子に座り上から吊り下がっているドライヤーを頭から被って髪を乾かすものだよ!昔ながらの銭湯でよく見かけるだろう?」
「…いや、銭湯に行かないので…」
「何と!」
やれやれと教授は肩をすくめながら言った。
「もちろん、こいつは今や普通のお釜ドライヤーではなく、私の手で、夢を抽出する装置に生まれ変わっているがね!
因みにこれもリサイクルだよ!使わなくなったドライヤーを銭湯から頂いてきたんだ!
どうだ、すごいだろ!
名前も考えてあるよ!
名付けて
『Dream Vacuum(夢掃除機)』だ!」
と教授は胸を張りながら高らかに宣言した。
「…教授、忘れ去られた夢は良くも悪くも印象に残っていないから、忘れ去られたのでは?
そんな夢を抽出するより、忘れたくなかった良い夢だけを抽出すれば、儲けになるのでは?」
取り敢えず自信満々な態度と絶望的なネーミングセンスは無視し、私は事実を告げた。
すると、意外にも教授はキョトンとした顔でこう言った。
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