好きだけじゃ足りない-2

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「湊さん……好きです……」 潤んだ瞳で僕を見つめながら放たれた言葉がキッカケで、僕の理性は崩壊した。 二人を邪魔するものは何もない。 僕は夢中で彼女の身体を求めた。 身体を重ねることが、こんなにも心を満たし幸せを感じるものなのだと初めて知った。 今までの経験は何だったのだろうと思ってしまうくらい、望愛を抱いた感覚は特別なものだった。 互いの身体が繋がる瞬間、彼女は痛そうに顔を歪めた。 でもその苦痛に耐える表情でさえ、僕の欲を掻き立てる。 「ごめんね。痛い?」 「あ……っ、大丈夫、です……っ」 「ゆっくり、優しく挿れていくから」 「ん……っ」 出来るだけ痛みを感じさせないように、丁寧に抱いたつもりだ。 それでもやはり、想像以上の痛みだったのだろう。 僕は今まで感じたことのない快感に溺れたけれど、行為を終えた後の彼女は疲れきっているように見えた。 「止めてあげれなくてごめん。痛かったでしょ?」 「……ちょっとだけ、痛かったです」 こんなときでさえ、僕に気を遣い言葉を選ぶ彼女が可愛くて仕方ない。
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