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「湊さん……好きです……」
潤んだ瞳で僕を見つめながら放たれた言葉がキッカケで、僕の理性は崩壊した。
二人を邪魔するものは何もない。
僕は夢中で彼女の身体を求めた。
身体を重ねることが、こんなにも心を満たし幸せを感じるものなのだと初めて知った。
今までの経験は何だったのだろうと思ってしまうくらい、望愛を抱いた感覚は特別なものだった。
互いの身体が繋がる瞬間、彼女は痛そうに顔を歪めた。
でもその苦痛に耐える表情でさえ、僕の欲を掻き立てる。
「ごめんね。痛い?」
「あ……っ、大丈夫、です……っ」
「ゆっくり、優しく挿れていくから」
「ん……っ」
出来るだけ痛みを感じさせないように、丁寧に抱いたつもりだ。
それでもやはり、想像以上の痛みだったのだろう。
僕は今まで感じたことのない快感に溺れたけれど、行為を終えた後の彼女は疲れきっているように見えた。
「止めてあげれなくてごめん。痛かったでしょ?」
「……ちょっとだけ、痛かったです」
こんなときでさえ、僕に気を遣い言葉を選ぶ彼女が可愛くて仕方ない。
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