僕は永遠の愛を誓う

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愛しい彼女を手に入れるまで、本当にいろいろあったけれど、今日という日を無事に迎えることが出来て僕はほっとしていた。 「では、これで本日のパーティーの進行の説明を終えますが、望愛さん何かご質問はございますか」 「いえ、特に質問はないんですけど、ちゃんと覚えられるか心配で……」 「ではもう一度始めから説明致しましょうか」 「お、お願いします……」 僕は既に今日のパーティーの進行は頭に全て入っている。 パーティーが始まる前に望愛を独り占めしたかったけれど、望愛は葛城の説明に集中している。 ……正直、面白くない。 「葛城、説明はもういいんじゃないか?望愛もそんなに全部覚えようとしなくても大丈夫だよ。僕らがすることなんて、特に何もないんだから」 最初に僕が挨拶をして、望愛を妻として紹介する。 その後は関連会社の社長たちが揃って祝福の言葉を述べる。 それが終われば後はそれぞれのテーブルで酒を酌み交わすぐらいだ。 「でも私、こういう場は本当に初めてなので、一応覚えておきたいんです。葛城さん、すみません……続きをお願いします」 「承知しました。では、副社長のご挨拶が終わった後は……」 結局二人に相手にされず、一人で時間を持て余していると、控え室の扉をノックする音と共に母が入室した。
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