プロローグ

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プロローグ

今日も電話が鳴っている。 どこからか、誰かへ。 思いを伝える為か、 思いをぶつける為か。 昨今は文字でのやりとりによって、頭から手を介して伝えやりとりする事も増えた。 それだけに、直接、声をもってやりとりする『電話』では、感情的な『思い』が、ダイレクトに伝わりはしないだろうか。 相手が発する強い気に、まさに気圧されるように。 文字でのコミュニケーションに長けている世代は、 その生々しいやりとりに、毒気のような、瘴気のようなものを、 感じてはいないだろうか。
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