第一章「はじまり。」

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それはある日突然起きた。 人気のない南舎の多目的室。幼馴染の凍夜を待つため待っていた。 初めは、窓が開いていたからきっと外から花の蜜のようないい香りがしているんだろうと思っていた。でも、嗅いでいくにつれて、それの発信源が自分の近くに近づいていくのを感じた。それと同時に、匂いが近づくにつれて、自分の体が熱く、焼けるように熱くなっていくのが分かった。 (そうか…この匂いは俺から…。) そう思った時にはもう遅かった。
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