ふたりの交換日記帳

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ふたりの交換日記帳

今も、忘れない。 私の部屋にある机の引き出しの一番下には宝物が入っている。 しっかりと鍵がかけられ、旦那も子供も開けられない。 仕事で心身ともに疲れた時、その引き出しの鍵を開けて、私は癒しを求めるのだ。 その中には何冊かのノートが入っている。 見た目はただの学習帳。 けれど表紙をめくると、そこには大きな字で『交換日記』と書かれている。 そう、それは私が小学六年から中学三年まで、ある男の子とした交換日記帳だった。
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