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俺がはなちゃんと初めて会ったのは昨年の5月。
そのきっかけとなったのは、何を隠そう同じ“ハナ”と言う名を持つひいばあだった。
話は更に一昨年の12月下旬に遡るのだが、認知症がどんどん悪化して意思疎通ができなくなる中、ひいばあは脱水症状に陥り、急遽入院することになった。
その際、医師から施設への入所を勧められた。
もう家族での介護が難しい段階まで来ていたのだ。
祖父母と両親、勝おじさん夫妻で相談して、残念ではあるがひいばあの為にもプロの手に委ねるべきだろうと言う結論に至った。
俺にとっても辛い選択ではあったが、四六時中、面倒を見てやれない以上、仕方のないことだった。
幸い、徒歩5分くらいの場所に評判の良い介護施設があり、そこならいつでも会いに行けるのでひいばあの預け先は満場一致ですぐに決定した。
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