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和貴は、元々挿入されていたソフトを取り出して異世転のディスクを本体に入れると、アプリケーションのインストールが始まるのを確認してから手洗いうがいをした。
「やっと勇者になれる! 勇者ってかっこいいしなってみたかったんだよなぁ。あ、どのジョブになろうかな?」
そんな独り言を呟きつつインストールを待ち、インストールが終わりそうになってきた時、異世転専用のバンダナを頭にセットした。
異世転では、脳からの電気信号をバンダナで受け取り、ゲーム内キャラを動かすという仕組みになっており、視覚までもがゲーム内キャラと同期する仕組みまでは明かされていない。
インストールが終わり、異世転のスタート画面が開かれる。
『スタート○』とテレビの画面に映し出されているのを確認し、和貴は○ボタンを押した。
すると、『※バンダナを装着していますか? はい いいえ』と表示されたので迷うことなく『はい』を選択した。
次に表示されたのは『横に寝転がり△ボタンを押してください』という文だった。
和貴はしっかり指示に従い△ボタンを押すと、視界が急に暗くなり意識を失った……
目が覚めると、キャラ設定画面がある、はずだった。
本来ならば、三人称視点でキャラメイク出来るはずなのだ。
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