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今や、即席の武器と化したモップは、ヤツに触れる寸前のところまで侵入していた。
ここにきてもヤツは反撃する気配さえ見せない。
フェアリーは、数秒ためらった後ヤツの体をツンと小突く。
モップ越しに伝わるヤツの手応えに、全身の毛穴が一気に開くような感覚が込みあげた。
ツン…、ツンツン…、ツン…。
フェアリーの攻撃に為すすべもなく、やられてばかりのヤツ…。
フェアリーは、ようやくヤツがこの世のものではなくなったことを確信した。
だが、戦闘はこれで終わりではない。
ヤツをフェアリーの視界から消して、初めて勝利するのだ。
次の策を講じよう。
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