眠りの中

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 眠りの中で僕は自由。  今日は何になろうかな。  気付けば右手に包丁を持っていた。  そうだ、僕はコックさんになりたかったんだ!  それからは、さあ大変。  どんどん飛び込んでくる注文を、僕は一心不乱にさばく。  包丁だけじゃない。フライパンも中華鍋だって僕の一部だ。全てを魔法のように操って、美味しい料理をどんどん作るんだ!  ちょっと味見してみようかな。  あれ、味がしない。  ああそうか、これは……。  気が付けば、四角い天井が目の前に飛び込んできた。
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