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「ねぇ君、新入生?!
俺が校舎案内しようか?」
突然現れた男子生徒に戸惑いを見せる
「君かわいいよね
彼氏いたりなんかするの?」
私はぎゅっと自分の手を握りしめ目を固く閉じ俯いた
「俯くとさらにまつ毛長くて人形みたいだね
もしよかったら イテッ」
男子生徒の声がうわずったのを聞き顔をあげた
「あ、あ、」
どうしよう………またやっちゃった……
目の前には足の脛を押さえうずくまる男子生徒
「あ、あの~」
うずくまる男子生徒に
恐る恐る声をかけた瞬間
後ろから誰かに腕を捕まれ
引っ張られるようにその場から走り出した
「ごめんなさい!!」
振り向きざまに男子生徒へ一応声をかけた
周りの注目をくぐり抜け人混みをさけ走り
やっと校舎の影で立ち止まった
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