第1章

2/5
前へ
/67ページ
次へ
俺は鳴神翼。 普通…ではない男子高校生。 まあそれは何故かというと、 「おい親無し。お前、ちゃんと金払ってんのかよ!」 彼は確かラッキークローバーとかいう生徒会のメンバーだったかな? 彼の言った通り俺は親がいない。 母親は元々体が弱かったらしく俺を産んですぐに、そして父親は宇宙人に殺された、らしい。 「聞いてんのかよ!」 そして殴られる。 「翼君!大丈夫!?」 駆け寄ってくるのが俺の幼なじみの女の子『滝川優菜』である。 彼女も俺と同じ施設で育った為なのか、とても仲良くしてくれる。 まあ、彼女も俺と同じく親無しのレッテルを貼られてる訳だが。 そして俺は彼女に連れられて保健室へ行き、手当てしてもらった。 「いつもありがとね。」 「翼君こそ、いつも私の側にいてくれてありがとね!」 そして何だかんだで授業が終わり、下校時間となった。 帰り道 突如、怪獣が出現した。 「あれって…もしかして、」 「うん。宇宙怪獣ベムラー…!でも何で空想上の存在である怪獣が!?」 と言っていると、その脇を小さな子が通り過ぎて、サッカーボールを取りに道路に飛び出した。 その子の頭上にはベムラーが壊したビルの瓦礫が降り注ぐ。 「!?間に合えぇ!」 その子を弾き飛ばし、瓦礫から守る事は出来たが、その代償で俺に瓦礫が降り注いだ。 「翼君!?」 (あぁ、もう終わりか…。まああんな学校にはうんざりしてたし、まあいっか。優菜…ゴメン。) そして俺は意識を手放した。
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加