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<沢山の乙女達が寺の境内で水を汲んでいる。
その井戸のほとりには可憐なかたかごの花が咲いていることよ>
※「もののふ」とは、数が多いことを表す表現です。
この歌は、うつむき加減に咲く堅香子の花が群れ咲く様と、水汲みをする初々しい乙女達の姿を同一視して詠んだものだと思います。
堅香子とは、片栗のこと。
現在片栗粉と言えば、ジャガイモでん粉のことですが、昔はこの楚々として愛らしい淡紅紫色の花が咲く植物の根から、でん粉を採取していたのですね。
●撮影 5月上旬 石狩市
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