酒と桜と

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 古今に桜の名句が数多ある中、自身の駄句をさらすだなんて、お恥ずかしくてとてもとても……と言うところなのですが、引き続き『30日物書きチャレンジ(https://estar.jp/novels/25646696/viewer?page=5)』のお題によって、やむなく一句。  わびも無ければさびも無い人間なので、酔いと宵をかけたり、ほろほろもほろ酔いと桜花の散るさまとをかけていたりと言葉遊びに終始して、プレバトのセンセイにはきっと怒られそう(((;゚д゚)))  とまれ、薄紅いのはもちろん桜でもあり、私自身でもある(笑)  江戸の川柳にも、ありますよね~。 酒なくて何の己が桜かな   (古川柳)  落語でも使われている、有名な句ですね。  花より、団子より、酒!  酒飲みなんて、こんなもの。  と、いうわけで、桜花と酒を詠んだ歌をいくつか。  芭蕉さんも、桜花の季節は、 二日酔いものかは花のあるあいだ    (松尾芭蕉)  蜀山人もこんな感じ。 咲きしよりうつらうつらと酒のみて花のもとにて廿日酔ひけり  (太田蜀山人)  花を愛で、酒を愉しみ、挙げ句酔い倒れる……  これはもう、身分の上下は関係ないようで、 上下の酔倒あり花の陰   (小林一茶)  良寛さんも、お酒の歌が多いですよ~。 ひさかたののどけき空に酔ひ伏せば夢も妙なり花の木の下   (良寛)  桜花の下で死ぬよりかは、酔い倒れていい夢見る方がええのう♪  しかしまあ、酒飲みならば、何はともあれ…… 酒を飲む人花なら蕾今日もさけさけ明日もさけ   (都々逸坊扇歌)  咲け、サケ、酒……っとくらぁ(笑)  コロナのお陰で今年は出来ませんでしたが、来年は、花見が出来るようになっているといいなぁ。 ●撮影 五月下旬 石狩市  関山という桜です。  大輪の八重咲きで、花弁は優雅に波打ち紅色が濃く、しかも病害虫にも寒さにも強いという優良品種です。  こう見えて江戸時代からの品種で、荒川堤にあったとか。  遅咲きなので、北海道では五月下旬まで花が咲きます。
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