子リスは獅子が大好きで(ディーン)

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 お日様みたいな明るい笑顔、叩かれた肩が抜けるくらい強い力、励ましてくれる強い言葉。これに、ディーンは力をもらった気がした。  初めてだったんだ、自分だけを励ましてくれる人なんて。助けてくれる人なんて。  「頑張れよ」の言葉が、胸にずっと熱く灯るようになった。この言葉だけで、前を向きたくなった。  頑張った。嫌いな物を食べられるようにした。限界だと思っても、後少しだけと腕を伸ばした。そうしたら、限界が少しずつ伸びていった。勝てなくて、悔しいと思うようになった。負けたくないと思うようになった。  時間外でも練習をして、勝てなかった相手に勝てるようになって、そうしたら次の目標が見えるようになった。  顔を上げて見た世界は、どこまでも広かった。広すぎて、目眩がする。俯いていたら分からなかったけれど、今は見えている。強い人達が沢山いる。凄い人達も沢山いる。そして自分はその只中にいる。  そしてドゥーガルドは自分のずっと前を歩いている。  沢山の人に聞いて知った。ドゥーガルドは二年目で、とても強い人で、今注目されている二年目のグループにいる。そのグループも凄い人達ばかりだ。  そんな人達の中にいるドゥーガルドが、ユーミル祭の時から全てになった。大好きで、思えば胸の中が熱くて切なくなる。     
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