第1章

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「生きてください。例え、それが苦難に満ちた状況であっても……だけども、無慈悲に人の命を虫けらのように扱う人間は……」 「……い・き・て・く・だ・さ・い……」  一年後、冬の凍るような寒さの中、女子刑務所の中で桂木弓子は、静かに息を引き取った。  彼女が、最後に残したメモには、こう記してあった。 「生きてください」
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