ネプチューン王国

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王の住むシティー『アポネス』は何年に一度か闇の淵に接近する。 「今回は早すぎる。王の濁った気が闇を呼び寄せているのじゃ。」 王宮を訪れた術師クヌギの言葉に王子ヨーキーは顔をしかめる。 「最近、ビーナスが来なくなったのも濁りが原因か?」 「風魔鳥は汚れを嫌う。王が建てたあの神殿は汚れている。」 ヨーキーのいる部屋の窓から見える輝く神殿は王が守龍と風魔鳥のために建てたものだ。 守龍ティラーヌと奥方はそこに住んでいるがヨーキーの守り風魔鳥のビーナスは家族を連れて『アトランタ』に 行ってしまった 「闇に呑まれて王朝が滅びた方がネプチューンは安泰かもな。」 そういってヨーキーは乱暴に窓のタペストリーを下げた。 クヌギは一礼して部屋をでていった。
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