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彼女は静かに病室を去って行った。それと入れ替わりに青弥がやって来て、泣きながら強く抱きしめられた。
「未亜! 未亜! ごめん!! これから少しでも会う時間を作るから、死ぬなんてやめてくれ!」
久しぶりの温もりが心地よく、駆けつけてくれた彼の安堵に満ちた表情を見て、愛されていると実感した。
「ごめんね、私こそ、忙しいのに気を使ってあげられなくて」
「そんなこと無いよ。自殺する人を減らす研究をしてるのに、大切な人を死なせたらなんにもならないし」
その言葉を聞いて、やっぱりこの人と一緒に居たいと強く思ったのだった。
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