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「な、何なんだぁ?!」
警備員が店から出ると、ミニバンは原型が分からない程、激しい炎の塊に変わっていた。
店内に引き返した警備員は消防に通報し、消火器片手に再び駐車場に戻った。
「わあっ!」
火元に向かうべく店外に出た途端、甲高い音を立ててロケット花火が飛んで来た。とてもじゃないが近づけない。
ちょうどその時、惨劇の脇の市道を青いミニバンが通りかかった。車は少し通り過ぎた路上で停止し、しばらくその場に留まった。
しかし消防車のサイレンが響いてくると、慌てたように走り出し、遠ざかっていった。
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