たった一つのシュークリーム

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今日はシュークリームがある。食べようとリュックに忍ばせてきた。 出掛ける前に娘の小学校入学祝として頂いた。これから、単身赴任先へ向かう、冬の真っただ中の19時発の列車に乗っている。 「さむい・・・」 3時間ひたすら到着を待ちながら揺られていく、科学の進歩は単位時間あたりの移動距離を飛躍的に伸ばしたものの、まったり揺れて進む時間は継続のようだ。 「長い・・・まったく、いつ着くんだろう。」 そんな気持ちを毎度持つが打つ手がない。
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