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やっと出会えた。
そもそもこの男が私に使えるようになったのは、1ヶ月前の事だった。アメリカに来て最初の夏休みを過ごしていた私は、想像していたキラキラした日々と程遠い、この広いアメリカで車もなくお金もなく、また食べ物も美味しくなく、毎日引きこもり生活をしていた。22歳にもなってアイドルグループ恋愛ドラマにはまり、いわゆる腐女子を満喫していた。昔から特にモテなかったと言うわけでもない。むしろ世間的にはかなりモテている方で、ただ冷たそうな外見と極度の人見知りのせいで、友達も少なかった。アイドルグループやアニメ、恋愛映画などにはまりすぎて、友達や彼氏を作る努力もしなかった。
家のしきたりが強すぎて昔から家にいることが嫌いだった。学校にも馴染めず日本と言う国はとても窮屈だった。そしてついにアメリカに来れたと言うのに、私の人嫌いは一向に治らない。
今日もこうして、何事もないように、ただみんなと同じを装って日々淡々と過ごす。
おはようございますあんず様
お久しぶりでございます。
あ、おはようございます、、、。
(誰、、、)
元気そうで何よりです。今日からまたあんず様の執事を務めさせていただくことになりました。
、、、どういう、、、こと、、ですか、、、?
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