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「僕を連れて行ってくれるなら、1ヶ月どころか数日でアラモとメイナを往復できるよ!」
驚くマルデア達が理由を尋ねるが自分を連れて行くと約束しない限り、教えないと突っぱねる。
「子供には危険過ぎる」と心配するマルデア。
「お姉ちゃんだって子供じゃん!」と口を尖らせるジェイン。
2人が取っ組み合いを始めるとライラが優しく尋ねる。
「ジェインはなぜアラモへ行きたいの?」
彼が答えるには、自分の夢は「人間」になる事。
その為には『ウルヴァンフォーレの石』の実物を研究し、自らの賢者の石を安全に無効化した上に人間になれる方法を探したいと言うのだ。
「せっかくの不老不死なのにもったいない!!」
マルデアが喧嘩の手を止めて叫ぶと、ジェインはニッコリ笑って首をふる。
「だって僕、お父さんみたいに立派に年を取った、カッコいいお爺さんになりたいんだよ!!」
父親の話を出されたら、同じく父カイルをこの上もなく尊敬するマルデアは、反対する事ができない。
渋々、同行を許可すると今度はアランまでもが同行を懇願する。
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