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昼近くには館に到着した一同。
「玄関の獅子」もドアノッカーに戻り、館の中も昨夜の出来事が嘘のように綺麗に片付けられていた。
不思議に思いながら一同が2階へ上がると、部屋では森の動物達が疲れ果てて眠っている。
ジェインが、人間の足音に逸早く目覚めた狼に尋ねると、いつ彼が戻ってきてもいいように森の皆で片付けたと胸を張る。
そんな狼にジェインは新しい友達とアラモへ行くと告げる。
途端に狼は狼狽し、その声に他の動物達も目を覚ます。
危険だからやめろ、どうしても行くなら俺様も連れて行けとせがむ狼。
だがジェインは、人間になる為にアラモへ行かなければならない事。
自分が戻るまで狼には、森の皆とこの館を守って欲しいと頼む。
動物達にお土産は何がいいか尋ねると、梟は「なんか美味しい物」リスは「めっちゃ歯応えのある物」兎は「食べられれば何でもいい」と予想通りの答えが返ってくる。
沢山の動物達の中で最後まで黙っていた狼は「お前が無事ならそれでいい」と、そっぽを向く。
動物達の承諾も取り付けたジェインは、マルデア達にアラモへ行く方法を説明する。
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