29人が本棚に入れています
本棚に追加
「僕の賢者の石を使えば錬金転送装置で瞬時にアラモへ行けるよ!!」
ジェインの提案にマルデア達は喝采する。
その夜、ジェインは館の庭でパラケルの研究資料を燃やす。
自分の留守中にまた町長の手下が来る事を恐れた為だった。
大切な父親の形見を燃やして本当にいいのか、尋ねるマルデアに「お父さんの知識は全て頭に、思い出は全部僕の心にあるから平気さ」と微笑むジェイン。
パラケルは、亡くなった息子の名前を森に付け、少しずつ植樹をしながら現在の緑豊かな「ジェインの森」を作った。
「だから、この森がお前のふるさとだ。必ず生きて戻れよ」と狼がジェインを励ます。
胸がいっぱいになるジェインだったが、その時マルデアとライラが何かを手にして、彼に近づく。
最初のコメントを投稿しよう!