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夜になり猟師と別れた一同が館に近づくと2階に灯りが見える。
玄関を避け、裏口から入ろうとドアを見るとここにも獅子のノッカーが。
すると獅子はいきなり咆哮を上げ、ドアから抜け出そうとする。
ライラは咄嗟に小道具の手鏡をかざす。
すると獅子は光というより、自分の凄まじい形相にショックを受け気絶。
一同がホッとしたのも束の間、今度は玄関の獅子が裏口へやって来る。
ライラは弓、シゼルは槍で応戦するも不利。
だが「私に任せて!」と叫ぶマルデアの姿に、振り向いた2人は凍りつく。
何とそこには、どこをどう見ても本物の熊にしか見えないマルデアがいたからだった。
彼女は熊の毛皮を被るとさながら動物園の熊のようにその辺をウロウロ。
そしてゆっくりと獅子に近寄ると、いきなり2本足で立ち上がり咆哮一発、威嚇。
獅子は子犬のように悲鳴を上げると一目散に逃げ出す。
「着ぐるみの中の人を地道に頑張って良かった」
芸は身を助けるを体現したマルデア達は、意気揚々と裏口から館へ突入した。
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