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1階では沢山の執事とメイドの骸骨が一同を迎え撃つ。
ライラは火矢、ジゼルは穂先に松明を括り着け、マルデアは熊の姿で死んだフリをしながら何とか2階にたどり着く。
灯りの点いた部屋のソファーには仮面を被った頭の大きな男がいた。
解毒剤を懇願するマルデアだったが男は一笑。
「人間は信用できん!」と叫ぶとそれを合図に、ガシャガシャと足音を立て、1階に飾られていた甲冑が登って来る。
剣を振りかざし一同に襲いかかる甲冑。
弓も槍も効かず、徐々に追い詰めらて行く。
マルデアはふと、仮面の男の両肩が微かだが不自然に上下している事に気づく。
彼女はライラとジゼルの動きに気をとられている男に思い切りダイブ。
熊の毛皮を仮面の上から被せてしまう。
その瞬間、甲冑の動きが停止。男の視界が遮られた事で操られていた甲冑が止まったらしい。
更にソファーに押し倒し、男の仮面を外そうとするマルデア。
すると仮面は頭ごとスポンと外れてしまう。
ぎょっとたじろぐジゼルとライラ。
だが、マルデアは冷静だった。
「やっぱり着ぐるみの中に人が入ってたのね!」
見ると、着ぐるみの中には小さな男の子の顔がちょこんと見えていた。
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