『シャクナゲ』

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 あの夏の香りが強かった日。  見上げた空は満天の星空。  そこに次々と打ち上がる無数の花火。  その独特の形からシャクナゲと言った。  しかし、僕らは知っていた。  この地域ではシャクナゲと呼ぶ、もう1つの出来事があることを。  そして花火の翌日。  共に育った唯一の幼馴染。  彼女が『シャクナゲ』となってしまった。  それが、去年の話。  しかし、5年経った今も忘れることは無い。  必ず助けると決めた、あの日から一度も忘れたことは無かった。
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