0人が本棚に入れています
本棚に追加
あの夏の香りが強かった日。
見上げた空は満天の星空。
そこに次々と打ち上がる無数の花火。
その独特の形からシャクナゲと言った。
しかし、僕らは知っていた。
この地域ではシャクナゲと呼ぶ、もう1つの出来事があることを。
そして花火の翌日。
共に育った唯一の幼馴染。
彼女が『シャクナゲ』となってしまった。
それが、去年の話。
しかし、5年経った今も忘れることは無い。
必ず助けると決めた、あの日から一度も忘れたことは無かった。
最初のコメントを投稿しよう!