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久しぶりに皆と話したり、はしゃいだりする時間はとても楽しくて、あっという間に過ぎてゆく。
一時間はとうに過ぎたという頃、やっと南条君が顔を出した。
「チーッス。うわぁ、皆できあがってるッスね」
「南条、遅いぞー! 何やってたんだよーっ!」
「幸也先輩、重い……」
菊池君に後ろからのしかかられ、南条君がうんざりした声を出す。
「教授に呼ばれて手伝いさせられてたんだからしょうがないでしょ」
「木下教授? 自分の手伝いをさせることで救済してくれるんだからありがたいよね」
藤代君の言葉に南条君が眉を顰めた。
どうやら痛いトコロを突かれたらしい。
「南条君って要領よさそうなのに、成績はあんまりよくないんだ?」
私がそう言ってからかうと、南条君はすぐさま反撃に出てくる。
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