196人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇ」
皆がワイワイと斎を取り囲む中、南条君がその輪から抜け出して私の隣に座る。
「何?」
「いつ部長と結婚すんの?」
「……は、はぁっっ!?」
南条君の言葉に死ぬほど驚いて、思わず大声を出してしまう。
すると、なんだなんだと皆が集まってきてしまった。
……私のバカ。
「なになに!? 南条、舞ちゃんに何言ったの?」
「内容によっては篠宮が黙ってないよ」
「南条くーん、ほらほら、言ってみ!」
菊池君、藤代君、そして杏奈まで乗り出してきて、絶対絶命だ。
「え、えっと、ううん、何でもないから!」
「そんなわけないでしょ? あんな大声出しておいて」
「お願い! そっとしておいて~~~っ」
爆弾も爆弾、超ド級じゃないかぁ~~~~っ!!
こんなのを皆に聞かせたら、いや、斎が聞いたら、どんなことになるのかもはや想像がつかない。
最初のコメントを投稿しよう!