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「なんで? 俺、たいしたこと言ってないけど」
「じゃあいいよね~!」
「菊池君っ!」
「言ってみろ、南条」
え……。
よりにもよって、斎がそれを聞く……わけ?
皆がワクワク顔になる中、南条君は何がそんなに面白いのかと言いたげな顔で、今度は斎に向かって言った。
「部長、いつ舞……さんと結婚するんスか?」
一瞬シンと静まり返った後、わーーーー!! と皆が大騒ぎを始めた。
「南条、おまっ! 勇気あるな!」
「祐はたまに想像もできないことをやってのけるよね」
「でも、興味深いな。篠宮、どうなんだ?」
菊池君、藤代君、進藤君、怖いもの知らずっ!
「えっと、あ……そ、それは今ここで聞かなくても……なっ! し、篠宮もここは流して……」
たった一人、良心的な小石川君。
でもそんな小石川君の配慮をも見事に木端微塵にしたのは、杏奈だった。
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