after last scene

「私も聞きたーーーーーいっ!!」

　杏奈……。
　それを言うなら、後でそっちにドーンと返しちゃうけどいいのかな……？

「あ、私達はまだだからね。お互い新しい環境に身を置いて頑張って、それでも気持ちが変わらなければそうなるかもねって言ってるけど」

　ちょっと待って！　すでにそんな話をしてるのっ!?

　私の表情を見て、進藤君が微かに笑みを浮かべ、淡々と言い放った。

「杏奈は気が早いんだよね。でも、事前にそういう話をするのも悪くないと思ったから」

　はぁ……そうですか。さすがにこの二人はしっかりしている。

「っていうか、なんでそんなに大騒ぎしてるんスか？」
「いやいや、キミのせいでしょ？」

　私が口を尖らせながら文句を言うと、南条君は不思議そうに首を傾げた。