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は??
皆が一斉に斎を見た。
斎はなるほど、とばかりに顎に手をやり、考え込んでいる。
これは……一体何が起こってるんだろう?
「南条の言うことも一理あるな」
「え!? い、斎? 言ってることわかってる??」
「当たり前だろう」
当然だと言わんばかりの顔に、私の方がおかしなことを言ってる気がしてしまう。
「でしょ。この人、しっかりしてるフリして全然だし、変なヤツに引っ掛かっても厄介なんじゃないんスか?」
「そうだな」
「それに、部長がこの人を想ってるのって、たった4年じゃないでしょ?」
「あぁ」
ちょーーーーーっと待って! そういうことは本人置いてけぼりで話さないでほしいっ!
「そ、そういうことを私抜きで話さないでほしいんだけど!」
「そうよ~。で、篠宮君! いつから舞が好きだったの?」
「って! そういうことじゃなーーーいっ!」
「えー。でも、聞きたいでしょ? 舞?」
うっ……。そりゃ、聞きたくないわけじゃない。
でも、今重要なのはそこではなく。
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