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田島は、少し目を見開いてそして顔を逸らした。
なぜだ。
「ふん。まぁ当然だな……」
そこはありがとうじゃないのか。
「お待たせしました。って主任熱あるんですか?顔赤いですけど」
「っ!!ねぇよ」
そういってお茶をすする。
あぁなるほど。照れていたのか。
「で、私はなぜ待たされていたんです?」
「……飯」
「めし?」
「飯に付き合え」
本当にいくのか。
「外でご飯は食べないの知ってますよね」
「……あそこなら大丈夫だ」
あそこ?
田島はお茶をぐいっと飲み干し、私の腕を掴む。
そして山下さんに田島がいう。
「俺はあがるぞ」
「はい。お疲れ様でした。」
「あと、山下。……あんまり望月とイチャイチャするな」
「すみません」
そういう山下さんの顔は笑ってる。
田島はふんっと鼻をならしてそのまま秘密部を後にした。
私の腕を引っ張ったまま。
一体どこに連れて行く気なんだろか。
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