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図書館はどのエリアの人間も出入り自由になっているが、いつ行っても誰も居ない。 入り口には人一人が通れるほどの入り口専用のゲートがあり、ゲート右側には一メートルほどの高さにセンサーが設置されている。そこに僕らの身分を示すチップが埋め込まれた右手の甲をかざすのだ。そうするとゲートが開き中に入れる。出口もまた同様にして出ることができる。 ちなみに、僕らの身分を示すチップは僕らが産まれて間もない頃に、どこで調べてくるのか、誰一人漏らすことなく管区特区の職員兼医師が埋めに来る。 このチップは各エリアを行き来する時、特区に出入りする時、図書館に出入りする時、等に使われる。それ以外には生存確認、位置確認など出来るようになっているらしいけど、その辺は僕にもよくわからない。
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