金曜日は、 貴女を私の淫らな ペットにします

心に触れて

ここ数日の間、どうも体の調子が悪い。
肌荒れが増えて、肩こりもひどくなってきた……夜のガールズバーと、昼間の仕事というダブルワークがそろそろきつい年齢なのかもしれない。そんなに年を重ねたつもりはないけれど……。オフィスのパソコンの前で、私はそっとため息をつく。
　ダブルワークだけじゃない、それのせいで増えた『課長のペットとしての役割』も最近、じわじわと私の首を絞め始めている。ちらっと横目で様子を窺う様に副島課長を見ると、宮町君に何やら指示をしていた。その様子をぼんやりと見つめていると、ふっと副島課長が私に視線を向ける。ドキッとした私は慌てて顔を反らす、私を見る瞳の中に、最近どうしても夜の熱情を勝手に感じてしまうからだ。
　でも、ダブルワークのおかげで金銭問題は解決しつつある。あと数か月だけこの生活を我慢したら、貯金にも余裕が生まれるはず。それまでの辛抱だ。しかし、貯金に余裕が生まれたとしても……今抱えているもう一つの問題、副島課長との関係は解消するには具体的な解決策は浮かんでこない。