紅と炎

紅色もえあがる。

気持ちは

赤い。

私は、
今。くすぶっている。
胸が。焼き付くような。炎で、痛む。

グサっグサっと、後ろから、つき刺さる、

目から、流れるのは、なぐさめ。

ひとり。
もがき苦しむ

。
見てもくれない、それどころか
存在でさえ、見て見ぬふり。
誰も。

懐が浅い。
洗面器の中の水のよう、
底が。丸見え。
水面は、うすい、

かきむしられる、
胸のなか。

誰にも、分からない。
ひたすら、ただ、声を出す。

それでさえ、かきけされる。

無情。無関心。無視。無気力。

それでも、染まりたくはない。
私は、私ひとり。

誰でもない。
あなたでもない。

私は、

私。
渡しはしない。

動きはしない。動じもしない。

私は、

私。
自信はない。だが。私を忘れない。

かきけされようが。
無視されようが。それは、

変えられない。
強く、つかまれた、
キズが。うずく。

叫ぶ。
紅の炎に、かわる。

地面をはい回り とどろき。

空をみあげなから
なり叫ぶ。

私は、私。

だろ。