最後の、ひとつ。

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「ねぇ小夜? 新しいの、買ってきた……って言ったら、怒る? 」 「……久我さんっ!? 」 驚いた私は起き上がり、久我さんを見つめる。 そんな私の手首を優しく掴み、また腕の中に私を抱く。 「だからさ、まだ何回でもできるよ、朝まで」 ぐったりしたまま驚く私に、お決まりの無邪気な笑み。 「大好きだよ、小夜」 ……一体誰が、こんなにも甘く優しい誘惑を断れるっていうんだろう。 「じゃあ……一回だけ、ですよ」 久我さんの胸に顔を埋めて、見上げる。 「分かった、とりあえず今夜は一回だけ、ね。 朝はまた別ってことで」 朝陽が部屋に射し込み、目が覚めた 隣で気持ち良さそうに眠る柊二にキスをする 止まっていた時間が動き出す、音がした 「おはよう、小夜」 「おはよ、柊二」 【おしまい】
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