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さて。
やった奴はね、見つかったんだ。野良猫の繋がりはすごいよ。皆総出で探してくれたさ。なんせ次は自分とこかもしれんのだから。
けどな、相手は人間なんだ。戦って勝てるか。いいや、火を見るより明らかさ。勝てるわけがない。絶望したよ。食事だって、食べられなかった。生きることが、億劫になった。
だから、だからな。
あっしは死んだんだ。
死んだんだよ、お兄さん。
なのに、目が覚めたらここにおった。
無念を晴らせと、神か仏が言ってくれとるんだろう。
ああ、無駄だよ。お兄さんはあっしを殺せない。死んどるんだから。
あっしらには天国も地獄もないが、人間にはあるんだろう?
できれば、地獄にいっとくれ。それで満足はできんが、少しばかり憂さがなくなる。
お兄さん、アンタはな。
アンタが殺した猫の家族に呪い殺されるんだ。あっしらの無念を特と味わって、苦しんで死ぬがいい。
おや、見られてしまったかい。
なぁに、ここで起こったことは夢、そう、全部夢さね。
……もし、覚えてくれていたなら。
そこにな、猫の死体がある。三体だ。無理にとは言わんが、少しでも思うところがあるんなら、どこでもいい。三匹一緒に、埋めとくれ。
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