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彼女は、黒髪を赤く染めた
「 その髪の色 似合っているよ。」
車中の空気は、重く沈黙が支配をしていた。
「・・・・・・・・」
「後ろの車が、あおっているの気付ている?」
「・・・・・・・・」
「もしかして俺が追われてたりして」
「・・・・・・・、」
俺は、仕方なく
「悪かったよ謝るから」
「・・・・・・・・・」
「少しくらい話してくれて・・・」
突然
前方の車が急ブレーキを踏んだ。
「ふざけやがっ・・」
俺が、叫ぶ間もなく後続車が追突してきた。
「何をするんだ」
それは一瞬の出来事だった。
ヘルメットをかぶり棍棒の様な物を持った男達が、前後の車から出て来た。
男達は、
車のガラスを割り
ドアを開け
俺を 車外に引きずり出した。
「お前ら いったい誰なんだ」
どこかで訓練をされているのか‥‥‥‥?
男達の身のこなしは、組織的で手慣れている様に見えた。
俺には、抵抗する事を考える時間
それさえも 与えられなかった。
気付いた時には、
俺は、道路に押さえつけられていた。
車内の様子を
俺は、見た。
彼女が、沈黙を守っていた理由が、
やっとわかった。
彼女の頭は、床に転がり 髪は、血に染まっていた。
一人の男が
「女子誘拐及び殺害容疑で逮捕する」
俺に手錠をかけた。
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